地域密着型金融推進計画
当金庫は、地域密着型金融の担い手として、地域経済の活性化に向けた取り組みを積極的に推進しています
中小企業の経営支援に関する取り組み方針
当金庫は資金供給者としての役割にとどまらず、長期的な取引関係を通じて蓄積された情報や地域の外部専門家・外部機関等とのネットワークを利用してコンサルティング機能を発揮することにより、取引先企業の経営支援や事業再生・事業拡大について最大限支援していく方針です。
経営改善・事業再生・業種転換などの支援
専門家と連携した経営改善支援
売上の長期低迷により資金繰りが悪化している小売業A社様に対し、経済産業省の「中小企業支援ネットワーク強化事業」を活用し専門家を派遣、同社の経営診断を行うとともに店舗レイアウトの変更を提案、大分県信用保証協会と連携し返済条件の変更とともに店舗改装のための設備資金を融資するなどの金融支援を行いました。
その結果、赤字部門の売上が回復し、収益力が強化されるとともに、今期の決算では店舗改装の実施により、増収増益が見込まれています。
事業再生支援
主力取引先との取引高は安定しているが、収益力が低迷し赤字に悩む製造業B社様に対し、大分県中小企業再生支援協議会と連携し、抜本的な経営改善計画策定を支援しました。公認会計士事務所の支援も得て、B社の製造・販売する数百にものぼる商品群を個別に分析し、赤字取引となっている品目の納品停止や売価の引上げ等の個別交渉を行い、売上高は減少するが利益が確保できる製品に絞込みすることや当社の仕入力、製品開発力を活かした新製品を開発することなどを柱とした経営改善計画を策定し、同時に運転資金を融資するなどの金融支援を行いました。同社の経営改善計画がスタート以後、現在では売上高総利益率が以前の2倍近い水準にまで改善されています。
また、新商品の開発では、製造技術や意匠等について大分県産業科学技術センターにアドバイスを受けることを提案し、経営革新支援法の認定申請に対する支援を行っています。
業種転換へ向けた支援
C社様は、県内に進出した大手企業との取引参入を狙い、数年前に大規模な設備投資を行いましたが、当初想定していた取引高に達せず、投資負担が重くのしかかり資金繰りが悪化していました。このような状況から当金庫経営支援グループは、かねてより当社が参入を検討していた新規事業への業種転換に踏み切ることを提案、毎月定例経営会議に参画し経営戦略についての意見交換を継続して行いました。旧事業から撤退する過程では、不稼動資産の売却による債務削減や長期間にわたる返済元金の返済据置等の金融支援も行いました。遅れがちであった新事業もスタートすると同時に業績も急回復し、今期は増収増益の黒字決算が見込まれています。
経営改善・事業再生・業種転換などの支援
経営革新計画策定支援
老舗和菓子店のA様は、新しい和菓子の提供方法を開発しました。新たな事業活動であることから(公財)大分県産業創造機構と連携し、大分県の経営革新計画の承認を受け、補助金の給付が決定しました。
大分県創業支援資金の活用
大分県信用保証協会と連携し、大分県創業支援資金を活用したご融資を行っています。ご融資に際しては、事業計画(中長期の収支計画・資金調達等)作成にお客様と一緒に取り組み、事業展開を共有しています。
成長分野への取り組み
みらいしんきんでは、再生可能エネルギー、医療、福祉、農業等の成長分野に対するご融資の取り組みを積極的に行っています。